新型エンジンで発射実験、鹿児島 JAXAが観測ロケット

内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、上昇する観測ロケット「S―520」31号機=27日午前5時30分、鹿児島県肝付町

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で、メタンと酸素の混合ガスの燃焼時に生まれる衝撃波を利用した新型エンジンを搭載した、観測ロケット「S―520」31号機を打ち上げた。宇宙空間でのエンジン性能実証が目的で、JAXAによると実験は成功した。

 打ち上げは同日午前5時半。ほとんど雲のない朝焼けの空をロケットがまばゆい光を放って突き進むと、立ち会ったJAXA職員から拍手が湧き上がった。

 JAXAによると、ロケットは4分4秒後に高度235キロの宇宙空間に到達、7分56秒後に内之浦南東の海に着水した。


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