卓球、中国独占に「ブレーキ」 王国で広がる衝撃

混合ダブルスで銀メダルに終わった中国の許キン、劉詩ブン組(左)、右は金メダルの水谷隼、伊藤美誠組=26日、東京体育館(ロイター=共同)

 【北京共同】東京五輪の卓球混合ダブルスで26日に日本が王者の中国ペアを破ったことを受け、卓球王国の中国で衝撃が広がっている。国営通信の新華社は、水谷隼、伊藤美誠のペアが、近年の五輪で金メダルを独占してきた中国卓球界の勢いに「急ブレーキをかけた」と評し、無念さをにじませた。

 新華社によると、中国の許キン、劉詩ブンのペアは「相手を圧倒し、小競り合いを避ける」戦術で試合に臨んだ。しかし、伊藤と水谷の攻めの姿勢が「たびたび効果を上げ」、試合後半の劣勢を挽回できなかった。

 試合後、取材に応じた劉は「チャンスを生かせなかった。皆さんに申し訳ない」と涙ながらに語った。


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