チュニジア議会停止で緊張 民主化逆行と議長ら猛反発

26日、チュニジアのサイード大統領の議会停止宣言を受け、チュニスで議会前に集まった人々(ゲッティ=共同)

 【カイロ共同】政府の新型コロナウイルス対応を批判するデモ拡大から大統領が議会停止を宣言したチュニジアの首都チュニスで26日、国民代表議会のガンヌーシ議長が支持者らとともに議会に向かったが、治安部隊が議会を封鎖し阻止した。中東の衛星テレビ、アルジャジーラが伝えた。大統領の支持者らと、議長支持者らとの間で緊張が高まっている。

 ガンヌーシ氏は同国最大のイスラム政党アンナハダ出身で、中東の民主化運動「アラブの春」で獲得した民主化に逆行する「クーデターだ」として猛反発している。アンナハダと関係が深いトルコの外務省は26日、事態を憂慮しているとの声明を出した。


  • LINEで送る