模擬原爆の犠牲者を追悼、大阪 「平和な世界」訴え

「模擬原爆」の犠牲者追悼式で黙とうする参列者=26日午前、大阪市

 太平洋戦争末期に広島、長崎への原爆投下訓練のため米軍が日本各地に落とした「模擬原爆」で7人が犠牲となった大阪市東住吉区で26日、追悼式が開かれた。当時を知る人たちが「平和な世界を」と訴えた。

 式は投下地点に近い東住吉区田辺1丁目の寺で営まれ、投下時刻の午前9時26分に合わせ、参列者約50人が黙とうをささげた。新型コロナウイルス感染防止のため地元の中学生ら約50人はオンラインで参加した。

 模擬原爆は長崎に投下された原爆とほぼ同じ形状と重量で、中には通常の爆薬が詰められていた。1945年7月20日〜8月14日、18都府県に計49発が投下された。


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