原爆後の広島写真にバツ印 佐賀・唐津、訓練で配布

昨年11月、佐賀県唐津市で開かれた県原子力防災訓練で使用された、原爆が投下された広島市内などの写真に赤色のバツ印を付けた資料(同市提供)

 昨年11月に佐賀県唐津市で開かれた県原子力防災訓練で、同市が原発との違いを説明する目的で、原爆が投下された広島市内などの写真に赤色のバツ印を付けた資料を使用していたことが26日、分かった。

 広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長(76)は「原発も原爆も核利用の問題で共通している。命と平和に関わる問題として捉えてほしい」と話した。

 資料には「原子力発電所はこわい!?」との記述があり、その下に、白黒写真4枚を組み合わせて掲載。広島平和記念資料館(広島市)によると、うち3枚は広島市内のもので、1枚は原爆投下直後の写真だった。


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