阪大の審良特任教授、無事発見 奈良・天川、登山中に遭難か

大阪大特任教授の審良静男さんの捜索のため、山に入る捜索隊=26日午前、奈良県天川村

 奈良県警吉野署は26日、奈良県天川村で登山中に遭難した大阪大特任教授の審良静男さん(68)=大阪府摂津市=を同村の山中で発見したと明らかにした。鎖骨などを折っている疑いがあるが、命に別条はない。免疫学の研究で知られ、ノーベル医学生理学賞の有力候補として名前が挙がっていた。

 署によると、24日午前9時半ごろ、近鉄下市口駅に到着し、長男(27)に「観音峰に向かう」などとメールを送った。日帰りの予定だったが夜になっても家に戻らず、長男が通報した。審良さんは同日午後1時ごろ山中で道に迷い、同2時ごろ石につまずいて倒れ、負傷して動けなくなった。


  • LINEで送る