2021年7月25日 21:11 | 無料公開
兄と妹で同日の金メダル獲得の快挙を果たし笑顔を見せる柔道男子66キロ級の阿部一二三と女子52キロ級の詩=日本武道館
柔道男子66キロ級の阿部一二三(パーク24)と、女子52キロ級の阿部詩(日体大)が兄妹で同日の金メダル獲得の快挙を果たした。性別の異なる日本のきょうだいが五輪のメダルを獲得するのは初めて。
阿部一は決勝でマルグベラシビリ(ジョージア)から大外刈りで技ありを奪い、優勢勝ちした。この階級では2008年北京五輪の内柴正人以来、日本勢3大会ぶりの金メダルとなった。
阿部詩は決勝でブシャール(フランス)に延長戦の末、崩れけさ固めで一本勝ちした。この階級で日本勢初の金メダル獲得。準決勝では前回リオデジャネイロ五輪2位のジュフリダ(イタリア)に延長で優勢勝ちした。
阿部一二三の話 落ち着いて、冷静に自分の柔道ができた。プレッシャーなんて全然なかった。妹が先に金メダルを取って、絶対にやってやるしかないと思った。兄妹で同日優勝という目標を達成できたのは自分一人じゃなく、応援してくれるたくさんの方がいるからこそ。五輪チャンピオンとして頑張っていく。
阿部詩の話 初めてのような感覚が決勝が終わった後には舞い降りてきた。この大会だけを目指して努力してきた。やっと報われて良かった。(ブシャールは)ライバルであり、尊敬する選手。最後の相手にふさわしいなと思いながら、最後に勝てて良かった。