2021年7月23日 23:00 | 無料公開
オンラインで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は23日、自然遺産「知床」(北海道)の保全状況を審査した。漁業被害を防ぐためのトドの駆除について、必要に応じて中止や縮小を検討するよう日本政府に注文し、来年12月までの報告書提出を求める決議を採択した。
決議は、生息状況のデータが不足した状態で駆除が続けられていると指摘。正確なデータが利用可能になるまでの予防的な措置を促した。日本がロシアとともに生息状況の調査を行っている点は評価した。
知床は2005年に自然遺産に登録された。保全状況の審査は6回目。