三重大、イルカのあくび初発見 水中で、定義変える可能性

あくびをするハンドウイルカ=2017年9月、愛知県美浜町の「南知多ビーチランド」(榎津晨子さん提供)

 三重大などは13日、愛知県美浜町の水族館「南知多ビーチランド」で飼育しているハンドウイルカが水中であくびするのを発見したと発表した。完全に水中で生活をする哺乳類での観察は世界初だとしている。6月12日付の動物行動学の国際専門誌電子版に掲載された。

 研究チームによるとあくびの定義は「口をゆっくり開けて空気を吸い、口の大きさが最大に達した後に短く空気を吐いて口を閉じる」とされている。イルカは呼吸ができない水中であくびをしており、定義を変える必要があると提案している。

 チームは、口をゆっくり開け、最大の大きさで維持し、その後急速に閉じる行動を5例発見した。


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