英、24年に石炭発電全廃へ COP26見据え、1年前倒し

 【ロンドン共同】英政府は30日、温室効果ガスを大気中に排出する従来型の石炭火力発電所を2024年9月末までに全廃すると発表した。従来は25年を目指していたが、1年前倒しする。今年11月に英北部グラスゴーで開かれる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)を見据え、環境を重視する姿勢を内外にアピールするのが狙いだ。

 英国では20年、風力や太陽光などを利用した再生可能エネルギーの発電量が43・1%を占めた。12年に4割を占めていた石炭火力は1・8%にとどまった。終了時期を24年にしても、石炭採掘分野に重大な影響を与えないことが分かったという。


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