国産バイオ燃料でフライト 藻類由来、民間機で初

バイオジェット燃料を利用し民間機として初フライトしたホンダジェットと共に発表会に臨むユーグレナの出雲充社長(右)=29日午後、東京都大田区

 藻類のミドリムシと使用済みの食用油を原料とする国産バイオジェット燃料を利用した小型ジェット機が29日、民間機として初フライトし、鹿児島空港から羽田空港に到着した。ミドリムシを使った食品を手掛けるユーグレナが燃料を開発した。製造過程で出る二酸化炭素(CO2)が化石燃料より少なく、航空業界の脱炭素化への切り札となる。

 燃料は沖縄・石垣島の工場で作ったミドリムシ由来の原料を、横浜市のプラントで廃食油と混ぜて製造した。品質は現行燃料と同レベルで、2020年に国際認証機関の規格を満たした。小型機は個人投資家が共同保有する「ホンダジェット」を使った。


  • LINEで送る