2021年6月25日 04:07 | 無料公開
産卵床で寄り添うアマミホシゾラフグの雌(左)と雄=20日、鹿児島県の奄美大島沖(興克樹さん提供)
鹿児島県の奄美大島沖に生息する「アマミホシゾラフグ」の繁殖が本格化している。雄が海底の砂地に直径約2メートルの幾何学模様の床を作り、真ん中に雌を呼び込んで産卵。雄が雌の頭をかんで寄り添う姿が見られる。産卵は7月ごろまで続く。
奄美市の自然写真家興克樹さん(50)が20日早朝、同島南東部沖の水深28メートルの海底で撮影した。興さんによると、産卵は数分おきに見られた。興さんは「奄美大島の海洋生物の多様性を示すシンボルだ」と話している。
体長は10〜15センチ。産卵床は「ミステリーサークル」とも呼ばれる。