エアコン故障で5人死亡、不起訴 病院長への嫌疑不十分か、岐阜

 岐阜市の「Y&M 藤掛第一病院」で2018年8月、エアコンが故障した部屋に入院していた80代の患者5人が死亡した事件で、岐阜地検は23日、業務上過失致死の疑いで書類送検された男性院長(71)を不起訴処分とした。院長は代理人弁護士を通じて「真相解明に全面的に協力してきた。適切に捜査していただいた結果と受け止めている」とコメントした。

 司法解剖で5人中4人に熱中症の所見が確認されたことから、県警はエアコンの故障と死亡との間に因果関係があると判断したが、地検は「犯罪を証明できるに足りる十分な証拠が得られなかった」としており、嫌疑不十分とみられる。


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