財務次官に矢野主計局長 政府調整、近く発表へ

矢野康治氏

 政府は23日、財務省の太田充事務次官(61)が退任し、後任に矢野康治主計局長(58)を昇格させる方向で調整に入った。矢野氏は一橋大卒で、東大出身者以外の次官が誕生するのは2006年7月に就任した京大出身の藤井秀人氏以来となる。近く発表する。

 矢野氏は税制を担う主税局長から20年7月に予算や経済対策を担当する主計局長に就任。省内で有数の財政健全化論者で「直言居士」としても知られる。菅義偉首相の官房長官時代に秘書官を務め、17年7月から官房長として佐川宣寿元国税庁長官が主導した学校法人「森友学園」を巡る決裁文書改ざん問題などの対応に当たった。


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