労災基準20年ぶり見直しへ 不規則勤務を重視

 厚生労働省の専門家検討会は22日、仕事が原因で脳梗塞や、くも膜下出血などの脳・心臓疾患にかかった場合の労災認定基準の見直しに向けた報告書案を示した。残業が発症前1カ月で100時間などとする「過労死ライン」は変更しないが、過労死ラインに近い働き方の人について、不規則な勤務などを判断材料として重視するべきだとした。検討会は来月にも提言をまとめる方針で、厚労省は20年ぶりに基準を見直す。

 現行基準では不規則勤務といった長時間労働以外の要素も評価するとしているが、残業が過労死ラインを超えないケースの認定数は少ない。働き方が多様化する中、基準を明確化する。


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