夫婦別姓、最高裁23日再び判断 桜井元判事「国会議論後押しを」

夫婦別姓に関する23日の最高裁決定に対する期待を語る桜井龍子元最高裁判事=22日、東京都内

 夫婦は同じ姓を名乗ると定めた民法の規定は違憲だとして、東京都内の事実婚の夫婦3組が起こした家事審判の決定で、最高裁大法廷(裁判長・大谷直人長官)は23日、憲法判断を示す。この規定に対する大法廷の憲法判断は2015年12月に続き2回目。当時最高裁判事だった桜井龍子さんは「国会での議論の材料となるような決定を」と期待を寄せる。

 15年の判決は、裁判官15人の多数決で「合憲」と判断し、「制度の在り方は国会で論じられ、判断されるべきだ」とした。桜井さんら女性裁判官3人は全員が「違憲」の見解を示し「妻となった者のみが自己喪失感といった負担を強いられる」と指摘した。


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