キャリア官僚の倍率最低 21年度7・8倍、女性30%超

東京・霞が関の官庁街=2017年

 人事院は21日、2021年度の国家公務員採用試験のうち、「キャリア官僚」として中央省庁の幹部候補となる総合職に1834人が合格したと発表した。倍率は7・8倍で、前身の1種試験時代なども含め、記録のある1960年度以降、最低だった。申込者数の大幅な減少が影響した。女性合格者は全体の30・6%の561人で、2年ぶりに30%を超えた。

 21年度の申込者数は過去最少の1万4310人で、民間企業人気のほか、常態化した深夜残業や長時間勤務が敬遠されたとも指摘されている。採用予定人数は20年度予定時点より24人多い798人で、各省庁の面接を経て採用者が決まる。


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