裁判しなくてもヘイト被害救済を 差別被害女性3人が訴え

ヘイトスピーチに反対する運動団体「のりこえねっと」がオンラインで開いたシンポジウム=19日午後

 ヘイトスピーチに反対する運動団体「のりこえねっと」が19日、オンラインでシンポジウムを開いた。集中的にヘイト被害を受け、裁判で加害者を訴えた在日コリアンの女性3人が登壇。「差別禁止法や人権救済機関の設置など、被害者本人が裁判しなくてもよい仕組みが必要だ」と訴えた。

 団体共同代表の辛淑玉さんは「ありとあらゆる嫌がらせを受けた。心も生活も壊された」と振り返った。大阪府のライター李信恵さんは「在日コリアンには選挙権がなく、社会に訴えるには裁判しかない」という。川崎市の団体職員崔江以子さんは「何を書いてもいいんだと思われ、ターゲットにされた」と話した。


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