生態系保護へ8兆ドルの投資必要 50年までに、国連組織が報告書

アフリカ・コンゴ共和国に残された熱帯林。森林保全は有効な地球温暖化対策だとされる=2013年

 生態系破壊や土地の劣化といった地球規模の課題を解決するためには、2050年までに総額8兆ドル(約880兆円)を自然に対して投資する必要があるとの報告書を、国連環境計画(UNEP)や世界経済フォーラム(WEF)が19日までにまとめた。

 UNEPなどは「人間は自然の恵みから多くの利益を得ており、生態系破壊はビジネス上の大きなリスクになる」と警告。森林再生により二酸化炭素(CO2)の吸収量を増やすなど「自然を基盤にした解決策」を進めるよう求めた。

 現在の自然への投資額は年間1330億ドルにとどまる。8兆ドル投資の実現のためには、民間投資の拡大も重要だとした。


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