群馬県が高2自殺の再調査へ いじめとの因果関係巡り

 2019年に自殺した群馬県立勢多農林高(前橋市)の2年生だった伊藤有紀さん=当時(17)=を巡り、県は18日、自殺といじめとの因果関係などを再調査すると発表した。県教育委員会の第三者委員会が昨年11月、いじめは「自死の主要因でない」との報告書を公表。遺族が「調査が尽くされていない」と再調査を求めていた。

 県によると、県が常設する「再調査委員会」が担当する。遺族が推薦した任意団体「いのちのミュージアム群馬実行委員会」の代表が臨時委員として加わる。

 報告書は、いじめがあったと認定した一方で、自殺は「複合的な要因がある」とし、明確な因果関係は認めなかった。


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