中央アルプスのライチョウが抱卵 環境省が3組確認

 環境省信越自然環境事務所は18日、中央アルプスで増殖事業を進めているニホンライチョウのつがい3組が抱卵しているのを確認したと発表した。国の特別天然記念物で絶滅危惧種。中アで絶滅したとみられていたが、飛来した雌1羽が2018年に見つかり、北アルプス乗鞍岳から20年夏に19羽を移送するなど増殖を目指している。

 同事務所によると、13日時点で、足輪により直接生存を確認できた個体は飛来した1羽を含め13羽(雄6羽、雌7羽)。つがいは5組で、このうち3組が抱卵していた。

 今後は、駒ケ岳周辺に生息する母親とひなを動物園に移して個体を増やすかどうか検討していく。


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