京都賞に米生化学者ら3氏 遺伝情報転写の仕組み解明

基礎科学部門で受賞が決まった米ロックフェラー大のロバート・G・レーダー教授

 優れた科学や芸術の功績をたたえる第36回京都賞に、生化学者で米ロックフェラー大のロバート・G・レーダー教授(79)ら海外の3氏が決まった。主催する稲盛財団(京都市)が18日、発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、例年11月に行う授賞式は開催せず、記念講演をオンラインで配信する。

 財団によると、基礎科学部門で受賞が決まったレーダー教授は、生物の遺伝情報が転写される仕組みを解明。「この研究は多くの最新研究の基礎となるもので、受賞は本当にありがたい」とのコメントを寄せた。

 3氏には賞金1億円が贈られる。昨年は新型コロナの影響で賞の発表を延期した。


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