斜面風化を告知せずと提訴 死亡事故のマンション住民

 神奈川県逗子市で昨年、建物下の斜面が崩れ女子高生が死亡する事故のあったマンション住民が、建築前の調査で斜面の風化や一部崩落が判明したのに告知せず販売したとして、売り主らに損害賠償を求め横浜地裁に提訴したことが17日、分かった。

 提訴は今年4月。住民側は「プロスペクト(旧グローベルス)」(東京都)が説明を怠ったため、事故後の土砂の処理や復旧工事などの負担が生じたとして、同社などに計約9600万円の損害賠償を求めている。住民側が調査を把握したのは事故後で、結果に基づいて斜面を適切に管理していれば、事故は防げたと主張している。


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