2021年6月17日 16:51 | 無料公開
奈良国立博物館前の芝生に集まるシカ=12日、奈良市
奈良公園に隣接する奈良国立博物館前の芝生に6月に入ってから「鹿だまり」が確認されはじめた。暑くなるとシカの群れが排気口の一つの周辺に集まって休むため、夏の風物詩となっている。
「鹿だんご」とも呼ばれる。曇り空だった12日は昼すぎから1頭、2頭と集まり始め、夕方には春日大社の方から数十頭の群れが列をなして合流した。ぴったりと身を寄せ合い、目を閉じてリラックスした様子だった。
なぜ鹿だまりができるかは明らかではない。一説には博物館前のマンホール型の排気口から出てくる空気や周辺の地表の温度が低く、涼を求めて集まるのではないかと言われている。