聖火リレー、再び被災地に戻る 岩手、小林陵侑選手らがつなぐ

聖火のトーチを掲げて走る、スキージャンプの小林陵侑選手=16日午前、岩手県八幡平市

 東京五輪の聖火リレーが16日、岩手県で始まり、3月に福島県を出発した聖火が、東日本大震災の被災地に戻った。初日の雫石町では大学4年村上優空さん(21)が走り、スキージャンプの小林陵侑選手(24)が出身の八幡平市で聖火をつないだ。

 小林選手は、スキージャンプの着地の姿勢で聖火を受け継ぐと、沿道のファンらの声援に応えながら軽快な足取りで駆け抜けた。「冬季スポーツの選手として東京五輪に貢献できてうれしい」と話した。

 村上さんはノルディックスキーの複合女子の選手で、国際大会の出場経験もある。来年の北京冬季五輪を目指したが、新種目として採用されず断念した。


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