社員の過労自殺と認定、判決確定 国控訴せず、島根のスーパー

 島根県でスーパーマーケットを展開する「ウシオ」(同県出雲市)の社員だった高木教生さん=当時(36)=が精神障害を発症し、自殺したのは過重な労働が原因の労災と認め、遺族補償を不支給とした国の処分を取り消した松江地裁判決が確定したことが16日、関係者への取材で分かった。

 敗訴した国側と、補助参加人のウシオが控訴を断念したと遺族側に伝え、期限の14日までに控訴がなかった。所管する島根労働局は取材に「判決を受け入れ、迅速に対応したい」としている。

 高木さんの母栄子さん(74)は取材に「判決が確定したと弁護士から聞き、ほっとした。思いが届いた」と話した。


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