米と欧州の航空機紛争「休戦」 報復関税の5年間停止で合意

15日、ブリュッセルで話をするバイデン米大統領(中央)と欧州連合(EU)首脳(ロイター=共同)

 【ブリュッセル、ワシントン共同】バイデン米大統領と欧州連合(EU)のミシェル大統領、フォンデアライエン欧州委員長は15日、ブリュッセルで首脳会談を開き、米EUが航空機紛争を巡りそれぞれ発動した報復関税の5年間停止で合意した。事実上の休戦といえ、17年近く続く紛争の大きな転換点となった。

 米EUは、米ボーイングと欧州エアバスへの互いの補助金が違法だと主張して紛争を続けていた。フォンデアライエン氏は会談後の記者会見で「(米欧)関係に新たな章が開かれた」と述べ、合意を歓迎した。双方は3月から報復関税を4カ月間停止しており、これが延長される。


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