中国、原発ガス「環境影響なし」 広東省台山市で放出

建設中の台山原発=中国広東省台山市(CNS=共同)

 【北京、広州共同】中国外務省の報道官は15日、広東省台山市の台山原発から放射性希ガスが大気中に放出されたとされる問題に関して「環境や公衆の健康に影響する事態は起きていない」と強調した。加藤勝信官房長官や香港政府の林鄭月娥行政長官は15日、事態を注視していると相次ぎ表明し、中国側に情報公開を求めた。

 中国外務省の趙立堅副報道局長は記者会見で、台山原発は関連の技術的な基準を満たしていると主張。「原発周辺で放射性物質に関し異常は見られず、原子力の安全は保たれている」と繰り返し訴えた。

 加藤官房長官は記者会見で「強い関心を持って事態を注視したい」と述べた。


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