みずほ障害「運用に弱さ」 第三者委が調査報告書

みずほ銀行本店=3月、東京都千代田区

 みずほフィナンシャルグループ(FG)は15日、みずほ銀行で相次いだシステム障害に関する第三者委員会の調査報告書を公表した。システム自体に欠陥はなく、運用する人為的側面に要因があったと強調。有事に自分の責任問題となるリスクを避けるため、積極的に声を上げることをためらいがちな企業風土が根底にあると言及した。

 5千超のキャッシュカードや通帳が現金自動預払機(ATM)にのみ込まれた2月28日の障害について、システムの容量不足が原因になり得るとの想定が欠如していたと分析。異動などに伴い、システムに詳しい人材の関与が薄れていたとの見方を示した。


  • LINEで送る