建設石綿、原告ら「大きな成果」 給付金法成立で

 建設アスベスト(石綿)訴訟に加わっていない被害者に給付金を支給するための法律が参院本会議で成立したことを受け、訴訟原告らが9日、東京都内で記者会見した。小野寺利孝弁護団長は「5月の最高裁判決と世論の支持、政治の力によって大きな成果を勝ち取ることができた」と評価した。

 原告の大坂春子さんは「みなさんの協力でここまでたどり着けた」と感謝を口にした。

 給付金制度は健康被害の程度に応じ、1人当たり550万〜1150万円、亡くなった場合は同1200万〜1300万円を支給。受給後に症状が悪化した場合、進行後の病態で得られる給付額との差額を追加で受けられる。


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