「現実」と「仮想」の融合加速を 科学技術・イノベーション白書

 政府は8日、新型コロナウイルス感染症や大規模災害などに対応するため、現実社会と仮想空間の融合を加速させる必要を訴えた「科学技術・イノベーション白書」を閣議決定した。人工知能やスーパーコンピューターを活用して災害予測や健康増進につなげる。

 政府は毎年「科学技術白書」を公表しているが、今回から名称を変更し、内容も改めた。

 最先端の取り組みとして、3億キロ離れた小惑星の試料を持ち帰った宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」を紹介。人間が入れない過酷な環境下でも、ロボットの遠隔操作技術などの活用が期待されるとした。


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