“湿度発電”電池を開発 インフラ監視に活用も

湿度を利用して発電する電池(産業技術総合研究所提供)

 産業技術総合研究所(茨城県)は4日までに、空気中の湿度を利用して発電する電池を開発したと発表した。縦横6センチ、高さ2・5センチで、重さは約50グラム。湿度の変化さえあれば場所を選ばずに発電できる。検査が行き届きにくいトンネルや橋といったインフラの劣化状態や、広大な農地の気温や湿度を測定するセンサーなどの電源として活用できそうだ。

 現状では電流は最大5ミリアンペアと小さいが、複雑な配線や電池交換の手間を省ける利点もあり、駒崎友亮研究員は「電圧や出力を上げて、実用化したい」と意気込む。


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