ソ連、1972年2島決着目指す 対日平和条約案判明

共同通信が入手したソ連共産党政治局の極秘文書のコピー(共同)

 【モスクワ共同】ソ連が中国との対立激化を背景に1972年、日本との関係改善に向け、56年の日ソ共同宣言に基づく歯舞群島、色丹島の2島引き渡しで北方領土問題の最終解決を目指して作成した平和条約案などの極秘文書が23日判明した。ソ連が日中関係の正常化を警戒し、日本との平和条約締結を模索した経緯が初めて明らかになった。日本は4島返還の要求を崩さず、日ソは接点を見いだせなかった。

 共同通信はソ連の最高意思決定機関だった共産党政治局が72年8月3日、対日関係改善を協議した際につくられた一連の極秘文書(機密解除済み)を入手した。


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