野党「報道萎縮」と批判 防衛省、架空予約公益害す

防衛省の芹沢清官房長(右奥から2人目)から説明を受ける野党議員ら(左側)=19日午後、国会

 立憲民主党など野党は19日、自衛隊運営の新型コロナウイルス大規模接種センターの予約サイトに取材目的で架空情報を使い予約した報道機関に対して防衛省が抗議した問題を巡り、合同ヒアリングを国会内で開き、同省幹部から経緯を聴取した。野党の出席議員からは「抗議は報道の萎縮を招く」と批判。防衛省側は「言論、取材の自由は承知しているが、悪質な行為で公益を害する」と抗議の理由を説明した。

 抗議を受けたのは朝日新聞出版と毎日新聞社の2社で、架空の市区町村コードや接種券番号を入力したところ、予約が取れたとする記事を17日にインターネット上で掲載していた。


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