ニホンイトヨリ国内初確認 種子島、日本産と誤り命名

ニホンイトヨリ=2020年1月、鹿児島市(鹿児島大総合研究博物館提供)

 鹿児島大総合研究博物館などの研究チームは19日までに、昨年1月に鹿児島県・種子島で釣り上げられた魚をイトヨリダイ科の「ニホンイトヨリ」と特定し、国内で初確認したと発表した。主に台湾や東南アジア周辺海域などに生息。200年以上前に「日本産」と誤認されて名付けられたが、これまで国内で発見例がなかった。

 研究チームによると、1791年、ドイツの魚類学者がインドネシアのジャワ島周辺で見つかったとされる標本を日本産と誤って認識。ラテン語で学名を「ネミプテルス・ジャポニカス」と名付けた。1938年に和名を付ける際も、日本による台湾統治時代と重なり、改められなかった。


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