7月までに台湾産ワクチン 蔡総統、防疫策支持確保へ

台湾の中央感染症指揮センターを視察し、ワクチンの開発状況について話す蔡英文総統(右から2人目)=18日(総統府提供・共同)

 【台北共同】台湾の蔡英文総統は18日、新型コロナウイルス感染対策として「7月末までに最初の国産ワクチンを提供したい」と表明した。台湾では今月中旬以降、市中感染が拡大。蔡氏はワクチン提供の見通しを明確に示すことで、市民の懸念を軽減し、政府の防疫策に対する支持と協力を引き続き確保したい考えだ。

 教育部(教育省)は19日から28日まで大学を含む全ての学校と幼稚園を休みにすると発表、防疫策を一段と強化した。

 蔡氏はコロナ対策を管轄する中央感染症指揮センターを視察した後、ワクチン開発は臨床実験の最終段階にあるとして「政府が品質安全をチェックする」と強調した。


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