テングザルに新種の乳酸菌 植物の苦味分解、中部大

胃から新種の乳酸菌が見つかった、よこはま動物園ズーラシアで飼育されている雄のテングザル「ゲンキ」(中部大提供)

 長い鼻が特徴の「テングザル」の胃から、新種の乳酸菌を見つけたと、中部大(愛知県)などのチームが18日までに発表した。植物に含まれ、「毒」となる苦味成分を分解する能力が高く、テングザルが好んで食べる葉の消化を助けているとみられる。

 新種の乳酸菌は、よこはま動物園で飼育されている雄ザルから見つかった。野生のテングザルのふんを分析したところ、この乳酸菌がいる可能性が高いことも分かった。

 テングザルは四つにくびれた胃を持つ。食べ物が最初に通る最も大きな胃には、さまざまな細菌がおり、主食の葉に含まれる繊維の発酵や苦味成分の分解に関わることが知られていた。


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