逮捕・起訴状の「匿名」を諮問へ 性犯罪被害者ら保護、法制審

 上川陽子法相は18日、性犯罪やストーカー事件の被害者の情報が加害者に知られないよう、逮捕状や起訴状で氏名などを秘匿できる刑事訴訟法の改正を、20日の法制審議会臨時総会で諮問すると明らかにした。

 現行も事件の性質によって匿名としているが、裁判官が氏名の記載を求めることがあり、対応にばらつきが出ていた。法務省は法整備で確実な保護につなげたい考えだ。

 性犯罪事件では、被害者が加害者と面識がない場合も多く、氏名などの個人情報が伝わり、報復されるのを避けるため、事件化をためらうことがある。


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