子どもに「体罰」、親の3割超 法で禁止も浸透不足、厚労省調査

厚生労働省などが入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関

 18歳以下の子どもがいる親ら養育者のうち、しつけ名目で半年以内に体罰を与えたと答えた人が3割超いることが16日、厚生労働省による初めての実態調査で分かった。体罰を禁止した改正児童福祉法などが昨年4月に施行されたが、浸透不足が明らかになった形だ。

 調査会社キャンサースキャン(東京)に委託して昨年11〜12月、全国5千人の親(一部祖父母らを含む)を対象に実施。「過去6カ月以内にしつけとして子どもに体罰を与えたことがあるか」との質問に、1回でも「あった」と答えた人は33・5%。体罰は場合により必要などとする容認派が41・7%だった。


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