2021年5月16日 15:21 | 無料公開
米ニューヨーク・ブルックリンで1983年に撮影した郷津雅夫さんの作品(本人提供・共同)
【ニューヨーク共同】米ニューヨークで50年近くにわたり建物の窓にこだわり、写真や立体芸術を生み続けた日本人芸術家、郷津雅夫さん(74)の個展「ニューヨークへの窓」が15日、ブルックリンのギャラリーで始まった。8月2日まで。
「窓は私のステージ」と語る郷津さん。1971年2月、芸術を学ぶためニューヨークに移り住んだ。「アパートを出ると高齢の女性たちが何もしないで窓から外を見ていた。それを100ドル(当時のレートで3万円前後)のカメラで撮影し始めた」。窓に着目したのは「臆病だから。窓越しなら相手とも距離を置いて撮影できる」と笑う。