米国のマスク方針急転、疑問も 地域で対応割れる

マスクを着けずに米ロサンゼルス・ハリウッドの目抜き通りを歩く人たち=14日(共同)

 【ワシントン、ロサンゼルス共同】新型コロナウイルス対策でマスク着用の徹底を呼び掛けてきたバイデン米政権が、ワクチン接種完了を条件に原則不要と方針を急転させ、疑問の声が出ている。政権には、根強い不信のあるワクチン接種を促す狙いもあるとみられるが、今も1日の新規感染確認は3万人を超える。政権の方針に従うかどうかを巡り、地域によって対応が割れている。

 「大統領は3月に全成人の接種前のマスク着用義務撤廃は野蛮だと言っていたではないか」

 14日のサキ大統領報道官の記者会見では根拠を問う質問が続出した。


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