民間委託で逆にコスト高 PFI事業、検査院指摘

 会計検査院が「民間資金活用による社会資本整備(PFI)」方式の国の事業を調べた結果、コスト削減になるかどうかの算定でPFIと国発注の「従来方式」を比較する条件が一致しなかったり、金利情勢が反映されていなかったりしたケースがあったことが14日、分かった。検査院の試算で、少なくとも6事業でPFIの方が逆にコスト高になっていた。

 PFIは公共施設運営などで、民間資金やノウハウを使って財政負担を軽減し、効率的なサービスを提供するのが狙い。検査院は、11の府省などが2002〜18年度に契約した76事業を調べた。

 検査院は、各府省に適切な試算や客観的な検証を求めた。


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