福島原発、汚染状況を立体画像化 廃炉作業の被ばく抑制に効果

日本原子力研究開発機構が新たなシステムで作成した東京電力福島第1原発の排気筒の立体的画像。汚染状況が色分けされ、赤が最も高い(同機構提供)

 日本原子力研究開発機構は14日、福島第1原発で放射性物質によって設備が汚染されている状況を立体的画像で示すシステムを開発したと発表した。廃炉作業で汚染調査にかかる時間を減らすことができ、被ばく抑制につながるとしている。

 第1原発は、事故により建屋や設備が大きく損傷。がれきが散乱し、敷地内は放射性物質で広く汚染されている。

 レーザーを使って周囲の物体を把握する「3次元センサー」と放射線測定器などを組み合わせた装置を製作した。100m程度離れたところから、形や汚染の程度を連続的に計測できる。広い範囲を短時間で調査でき、調査のための作業員の被ばくを減らせる。


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