東芝、1139億円の黒字確保 21年3月期、2年ぶり

東芝本社が入るビル

 東芝が14日発表した2021年3月期連結決算は、純損益が1139億円の黒字(前期は1146億円の赤字)で、2年ぶりに黒字を確保した。株式の4割を保有する半導体大手キオクシアホールディングスの持ち分法損益の赤字が縮小した。前期に液化天然ガス(LNG)事業売却に絡み巨額の損失を計上した反動もあった。

 売上高は前期比9・9%減の3兆543億円。英投資ファンドによる買収提案とその後の撤回を受け、同じく社会インフラ事業を担う日立製作所や三菱電機に比べて見劣りする収益力の向上が問われることになる。


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