疑似量子計算機で株取引 東芝、夏ごろ実験開始

東芝が開発した疑似量子計算機

 東芝は13日、プログラムを駆使して株式を自動売買する高速取引に「疑似量子計算機」を活用する実験を東京株式市場で夏ごろ始めると発表した。次世代の超高速計算機とされる「量子コンピューター」をヒントに開発した。疑似量子計算機を実際の金融取引に使う実験は世界初としている。数年後の実用化を目指す。

 高速取引では割高、割安な金融商品を見つけて利益を得る。疑似量子計算機は膨大な情報を素早く処理できるため、きめ細かく商品を探せるようになると期待している。高速取引業者の「ダルマ・キャピタル」(東京)と共同で検証する。


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