原発避難で早産と東電提訴 超低体重の子に後遺症

 東京電力福島第1原発事故で避難生活を余儀なくされたため早産となり、体重千グラム未満の「超低出生体重児」として生まれた女児に知的障害などの後遺症があったとして、母親と女児が東電に計約4500万円の損害賠償を求めて提訴していたことが12日、分かった。

 この日福島地裁いわき支部(三井大有裁判長)で第1回口頭弁論が開かれ、東電側は書面で「原告の請求内容に争いがある」と主張。原告側は医師の診断書などを提出した。

 訴状によると、原発事故で避難した母親は、11年3月に福島市の病院で632グラムの女児を出産。未熟児特有の症状が認められ、学習面での発達などに障害が残った。


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