三越伊勢丹、410億円赤字 3年ぶりの黒字転換見込む

臨時休業を知らせる東京・銀座三越のボード=4月30日午後

 三越伊勢丹ホールディングスが12日に発表した2021年3月期連結決算は、純損益が410億円の赤字(前期は111億円の赤字)となった。新型コロナウイルス流行を受けた臨時休業や営業時間短縮が響いた。22年3月期の純損益予想は10億円の黒字。経費削減の取り組みを続け3年ぶりのプラス転換を見込む。

 21年3月期の売上高は、前期比27・1%減の8160億円だった。百貨店事業を中心に販売が大幅に落ち込んだ。

 オンラインの決算説明会で細谷敏幸社長は「百貨店のビジネスモデルが市場に受け入れられていない」と指摘。今後は、実店舗とインターネットの融合などを加速させる方針だ。


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