仮面女子の猪狩さん、国を提訴 看板の下敷き「対策怠った」

アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさん=2019年10月

 東京都文京区の湯島聖堂で2018年、倒れた看板の下敷きになり、大けがを負ったアイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさん(29)と両親が、安全対策を怠ったとして、湯島聖堂を所有する国に1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことが分かった。10日に第1回口頭弁論があり、国側は請求棄却を求めた。

 猪狩さんは事故後、車いすでアイドル活動を続けている。提訴は3月9日付。

 訴状によると、18年4月11日、湯島聖堂の敷地内に設置された立て看板(高さ約2・8メートル、幅約3・8メートル)が強風で飛ばされ、近くを歩いていた猪狩さんにぶつかった。


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