潜在看護師1年で3500人復職 医療現場の人材不足、厚労省

 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う医療逼迫を受け、昨年4月から1年間に、資格を持ち離職中の「潜在看護師」延べ3526人が復職したことが11日、厚生労働省への取材で分かった。主な復職先は軽症者宿泊施設や保健所、コロナ関連のコールセンターなど。

 厚労省によると、潜在看護師は推計で、全国に約71万人いるとみられる。日本看護協会は昨年4月から、復職依頼のメールを送信するなど呼び掛けを続けているほか、復職を支援する都道府県ナースセンターで求人とのマッチングもしている。

 田村憲久厚労相は11日の参院厚労委員会で、潜在看護師が活躍できる環境づくりが重要と答弁した。


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