性暴力の相談23%増の5万件 コロナ影響、過去の被害話す例も

 丸川珠代男女共同参画担当相は11日の記者会見で、全国のワンストップ支援センターに寄せられた2020年度の性暴力や性犯罪の相談件数が、前年度比23・6%増の5万1141件だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大で在宅時間が長くなった影響で、同居人などから受けた性暴力の相談が増加。以前に受けた被害を話す事例も目立つ。

 丸川氏は会見で「性暴力は決して許されず、長い時間にわたって傷も残る。(被害が起きる)背景にも目を向けながら対策を進めたい」と述べた。

 各都道府県のセンターが受けた電話や面接、メールなどの相談を集計。月別では今年3月が5291件で最多だった。


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